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奈良・鹿活のすゝめ
鹿にまつわる物語と写真の旅へ
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鹿にまつわる物語と写真の旅へ
奈良の人の朝は早いと言われる。なぜだろうか。
実はその理由は、鹿に関係ある。神さまの使いである鹿。以前は鹿を殺してしまったら、その人が処罰されることがあったそう。仮にそれが事故だとしてもだ。
となると、家の前に鹿の屍体があると自分が疑われる。だから奈良の人の朝は早い。だれよりも早く起きて、家の前に屍体があるか確認するために。そしてもし見つけてしまったものならば、隣の人の家前に運ぶために…。
こんな逸話を、ぼくたちが奈良に滞在し始めたときからよく耳にした。もしかしたらその名残が、いまでも奈良の人の朝を早くしているのかもしれない。
ともあれ、旅人こそ奈良に来たら朝早起きをして欲しい。鹿を見るために。(もちろん、昔とは違う理由だが)朝こそ、鹿を撮影する絶好の機会だと思うのだ。人も少なく、朝焼けとともに澄み渡る空気の中で、深呼吸をして。自然と一体になりながら鹿を見てまわる。
奈良にいるのなら。朝早く起きて、カメラ片手に鹿を撮りにいってほしい。それこそが、奈良のとっておきの楽しみ方だとぼくたちは思うのだ。だからこそ朝活ならぬ鹿活へとあなたをいざないたい。