ここには−60℃の冷凍庫があります。−60℃といえば、南極の平均気温より寒い温度です。

実は、赤身の魚は酸化しやすいので−60℃ぐらいで保存する必要があります。みなさんも、家で魚を冷凍しているといつのまにか黒く変色していた経験があるのではないでしょうか。それは、温度管理が完璧ではないからです。この冷凍庫は完璧なので、長期保存ができます。しかし、それゆえに冷凍庫に入る際はご注意を。

すべって転んでしまうと手がくっついて離れなくなります。そのような事故を防止するためにもカメラ撮影はご遠慮ください。

冷凍庫の中に足を踏み入れた途端に驚くことでしょう。水を濡らしたタオルは一瞬で凍りつき、生身だと10分もいられません。市場の人の中には防寒着を着て1時間ほど作業する人もいますが、出てきたときには頭がボーッとするといいます。

先ほど、マグロのトロの話をしましたが、トロが人気になった理由はこのような冷凍技術の進化が下支えしています。昔は氷を使うしかなかったので、魚を捕ったら氷を敷いてそこに並べる。その上にまた氷をかけて魚を並べる。そうして、二段も三段も重ねていくうちに下の方はすぐに劣化しはじめたといいます。そんな時代から日々の改良があって現在があるのです。

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