諸説ありますが、鳥居の形は、愛宕山を祀る愛宕神社の鳥居に由来すると言われます。愛宕山は火の神様とされ、火を使った神事がたくさん残っています。

お寺の行事なのに鳥居? と疑問に思う人もいるかもしれませんが、日本ではつい最近まで神社とお寺は神仏習合していたので、不思議なことではありません。それに、五山送り火はいろんなお寺のいろんな宗派がひとつになって執り行われています。

地域の人たちによって受け継がれてきた送り火は、それぞれの山に保存会があり、それらが集まる連合会もあります。火を扱うことから消防局の協力も欠かせません。目に見えないところで、さまざまな人たちが送り火を守り続けています。五山送り火を見たあとは、そんな背景も追いかけてみてほしいと思います。

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