──むかしむかし、足に怪我をした一羽の白鷺がいました。ある日、その白鷺は岩の隙間から湧き出している温泉を発見し、毎日のように飛んできては、その温泉に足を浸すようになりました。すると、次第に傷は回復し、元気を取り戻して空高く飛び去っていきました。
この様子を見ていた村人たちが不思議に思い、その温泉に浸かってみると、驚くべきことに疲労も病気も回復しました。この効能に喜んだ村人たちは、この温泉を大切に守るようになりました──
これは道後温泉のはじまりの物語。この白鷺が休んでいたとされるのが、この鷺石です。
よく見ると鷺の足のかたちのような模様があります。あなたにはその足跡が見えるでしょうか?