その後、キリスト教を毛嫌いしていた忠興様も、愛する妻の死を悼み、盛大な葬儀を、礼拝堂でとり行われましたのでございます。
天国にいらっしゃるガラシャ様も、大層お喜びだったことでしょう。
ガラシャ様は、時を超えた今も、この世が平和であることを祈っておられまする。
細川忠興様とガラシャ様の息子・忠利様は、後にこの熊本の藩主となられ、以降約240余年の間、細川家はこの熊本の地を治め、皇室にもその血が受け継がれ、日本国の首相にもなり、この水前寺成趣園をはじめ現世につながっておられるそうです。
それでは。私もまた、ガラシャ様とともに天国から皆様の平安とご無事をお祈り申し上げております。