昔の柳川の人たちは掘割の水で顔を洗い、歯を磨き、両手で水をすくって生活をしていました。そのためにも、川をみんなで使うためのルールがありました。
一、何者たりとも川を汚してはならない。
そのため、排水は庭に穴を掘って流し込んでいました。
一、深夜から朝にかけて川で洗い物をしてはならない。
これは、早朝の汲み水をきれいに保つためです。
一、泳ぐのは10時になってから。
たとえセミが鳴いているような暑い夏の日でも。子供たちは「まだ、泳げんと?」とウズウズしながら10時になるのを待ちました。そのうち誰からともなく合図があって、いっせいにドボンと掘割の川に飛び込んでいました。ほかにも、川でおしっこしてはバチがあたるとしつけられ、夜に泳いだらかっぱに引きこまれると脅されたといいます。