稚児大師は、弘法大師・空海の幼少期の姿をあらわしています。
空海は幼いころから聡明で、世の中のために何ができるかを真剣に考えていたと伝えられています。やがて僧となり、唐へと渡って密教の教えを日本に持ち帰ったことは広く知られていますが、彼には「教育者」としての一面もありました。
当時の日本では、学ぶことは一部の身分の高い人々だけに許された特権でした。そんな中で空海は、身分や立場に関係なく、誰もが自由に学べる場所をつくろうとしました。宗教や思想の違いを超え、さまざまな教えを分け隔てなく学べる場──それは、当時としては革新的な試みだったのです。
空海の想いは、この小さなお姿にも宿っているのでしょう。家族や友人の受験や試験の前など、あなたやあなたの大切な人のためにそっと手を合わせてみてください。