部屋の明かりを消して、テラスに出てみてください。
そしてそのまま寝転んでみましょう。仰向けになると、建物は視界から消え、空だけが残ります。星を見上げるというより、星空に包まれるような感覚になるはずです。
そのまま、お腹にも意識を向けてみてください。横になることで、お腹の奥がふわっと伸びるような感覚があるかもしれません。日々のストレスでこわばりがちな腸も、この時間だけは、少し休ませてあげるような気持ちで。
夜空を見上げて、「思ったより星が少ない」と感じたら──それはまだ、あなたの目が「都会の目」のままだからです。
人の目が暗闇に慣れるには、およそ二十分かかるといわれています。瞳孔がひらき、目は少しずつ、星を見るための目へと変わっていきます。だから、少しだけ待ってみてください。
そのあいだは、スマートフォンも閉じたままで。あの小さな光は、せっかく暗闇に慣れかけた目を、一瞬で「都会の目」に戻してしまいます。
待っているあいだに、星は少しずつ増えていきます。最初は数えられた星が、やがて数えられなくなる。そして、夏であれば、星と星のあいだを埋めるように、白い帯が見えてくる──それが、天の川です。
もし流れ星が見えたら、願いごとをする代わりに、ひとつだけ手放してみませんか。
悩みでも、不安でも、明日の予定でもいい。この島へ来るまで抱えていたものを、ひとつ。
流れ星と一緒に、夜空へ流してみてください。