Q.8 なぜ古い建物を残し続けるのか?

福田屋は創業70年以上のご飯屋さん。現在は4代目の正多(しょうた)さんがお店を仕切っている。福田屋を始めたのは、正多さんのひいおばあちゃん。おじいちゃんは戦争に志願していき、その留守中にひいおばあちゃんがこのお店を始めたという。戦争が終わり、おじいちゃんは無事帰国。その後はおじいちゃん夫婦が店を続け、代々受け継がれてきた。

歴史など、古いことが好きだという正多さん。生まれ育った家やお店は開業前からあり、明治5年に建てられたものだという。

「こういう古い暮らしを残しておいたら、僕らより年下の子どもたちが興味湧いてきてくれるんじゃないかと思って、残していきたいなと。このお店がなくなったら、ほんま命を落とすようなものなんで。鍋焼きうどんも家も、古いものが一周回っていいんです」と正多さん。時代を超えて残ること、その価値を福田屋では感じることができる。

福田屋の名物は鍋焼きうどん。その鍋焼きうどんには鶏肉が入っているのだが、福田屋では先祖代々、「ひね鶏」を使っている。ひね鶏とは、卵を産まなくなった年をとった鶏のこと。卵を産まなくなった分、栄養が肉に行き渡り、肉が引き締まり、コリコリした硬い歯ごたえが楽しめる。

古くからそのままある建物で、年をとった鶏の鍋焼きうどんをいただく。意図したわけではないだろうが、福田屋でいただく上で最高のマッチングに感じられないだろうか。

福田屋
滋賀県長浜市木之本町木之本1548-1
営業時間 11:00〜14:00 / 16:00〜21:00
定休日: 不定休
Tel: 0749-82-2024

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