路地の中には「平将門」にまつわる祠がある。その昔、平将門の首が運びこまれた場所だからだ。しばらく晒し首にしていたが、地元の人たちが怨霊に怯えるようになった。そこで、怨霊を鎮めるために供養したのが空也上人(くうやしょうにん)という有名なお坊さんであった。

空也が供養。それが「くうやくよう→こうやくよう→こうやく」と変化して「膏薬辻子」となった。空也上人とは平安時代の人であるが、それほど古いエピソードが残る路地が今も残されているのだ。

ちなみに空也上人は「六波羅蜜寺」を創建した人物。このガイドで紹介した「幽霊子育飴」のすぐ近くにあったお寺だが、気づいていただろうか。

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