表彰されることにより、初めて目が向けられるものがある。
情報社会の現代、言葉や物、そして人は、どんどん消費され、流されていく。そして、どの業界にも言えるのは、「キャリアの少ない若手は不利」だということ——。
こうした問題を解決するのが、若手を対象にしたアワードだ。
USFは、スウェーデンの才能ある若手デザイナーを20年もの間表彰し続けている。
過去の受賞者には、有名なアーティストのミュージックビデオや衣服の制作をしている者もいる。受賞者は、未来のヒーロー、期待のホープなのだ。
UFSのプロジェクトマネージャーは、展示されたプロダクトについてこう語る。
「スウェーデンのデザインは明るく、大らかでスタイリッシュだが機能的でもある。受賞作品からはスウェーデンのさまざまな文化が根付いていることが分かると思う。と同時に、日本のデザインから受けた影響もたくさんある。日本のデザインとの共通点をいくつも発見できるだろう」
何にも縛られない若手のアイデアは、国を超えてもその刺激を与えることができるだろう。USFは、これからの世界を変える彼らを、支え続けたアワードなのだ。