真ん中の広場は、 何をする場所だろう?

観光客の多いこの場所が地元の人で埋め尽くされる1日がある。「牧志ウガン奉納全島角力」つまり「相撲大会」がおこなわれる日だ。しかし、沖縄の相撲は本土の相撲と少し趣が異なっている。

まず、服装が違う。いわゆるまわし姿ではなく、柔道着のような服を着る。そして、お互いの帯を掴んだ状態から試合開始。ルールも違う。広場の土俵には丸い枠がないが、沖縄の相撲には押し出しが存在しない。どちらかが投げ飛ばされて、背中がつくまで終わらないのだ。

とはいえ、神さまに奉納する儀式であることは本土と同じ。御嶽の前に歴代の優勝者の名前が刻まれたプレートがある。連覇を目指す王者、それを阻止する挑戦者、敗れた王者は王座に返り咲くことはできるのか……? 名前を追いかけるだけでもドラマがある。

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