1788年に建てられた金鳥居。それから何度か再建されて現在の金鳥居は4代目となる。金鳥居をくぐると御師の町がはじまり、メインストリートの両側に御師の家が建ち並んでいた。
ここからは古写真を見ながら、昔の様子を重ねてみよう。たとえば、次の写真を見てほしい。
メインストリートの真ん中にあるレールは馬車鉄道の線路。かつて大月から御殿場までを結んでいた線路で富士講の人たちが多く利用したという。現在はコンクリートが敷かれているが、よくあるアスファルトではない。それは、この道を舞台に「火祭り」がおこなわれるから。その日は90本以上の松明が道を埋め尽くし火が付けられるため、道が熱で溶けない仕様になっているのだ。