大注連の「しめ」は、注連縄の「しめ」である。御師はこのように神職らしい屋号を名乗ったが、現在は屋号をそのまま名字として使っている家も多い。「大注連」のほか「上文司」もそう。日本で上吉田にしかない珍しい名字かもしれない。

ちなみに、メインストリートを挟んだ向かい側の家は「注連屋」という屋号を使っていた。が、現在の表札は「小澤さん」になっている。こちらは屋号を名字にしなかったのだろう。

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