この御師の家をはじめたのは、あの田辺十郎右衛門の息子である。この息子もまた身禄が即身成仏を果たすとき、父とともに付き添った。富士山に積もる雪を溶かして飲ませたなどと言われているが、そのような経験が御師の家を開くことを決意させたのかもしれない。

さて、古写真を見てみよう。

「まねき」を持って手を降っているのは御師の家の人たち。招いているのか、見送っているのか。当時の日常を伝える貴重な写真である。

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