立て札が示す先に西念寺が見える。富士山信仰の道場として知られているが、西念寺の歴史はかなり古い。

はじまりは奈良時代の719年。当時から富士山来迎阿弥陀仏三尊を安置していたとか。上吉田はもちろん、古吉田をふくめた吉田の町はこのお寺を起点に広がっていったのかもしれない。

ここで再び背景の地図を見てほしい。東側にきれいに寺が並んでいる。これは古吉田を上吉田に移設する際に、点在していた寺を寺町としてまとめたから。堀といい、川といい、寺町といい。上吉田は当時にして、かなり計画的につくられた町だといえよう。

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