もし、このまちに祭りがなかったら?

「そうしたら、今のような人間関係はない」と、誰もが口をそろえて言う。祭りは、その地で暮らす人々を結びつける。小さな子どもたちは若い衆に憧れ、生まれたまちを誇りに思う。年長者は自らの経験を伝え、若い世代が熱中できるように安全を守る。それぞれの世代が関わり合い、息を合わせる。祭りに向けた連帯感が、普段からこのまちの人々をつなげている。

祭りには、資金も労力もかかるし、時には命の危険もある。半端な気持ちでは関われない。しかしそれでも、みんな祭りが大好きだ。言葉に表せないほどの高揚感、血のたぎり。圧倒的な気持ちよさ。それがどんなものであるか、一度観客となってみればわかるだろう。もしかするとあなたも、すっかり祭りのとりこになってしまうかもしれない。







ON THE TRIP 編集部
企画:志賀章人
文章:野原海明
写真:本間寛
声:守矢光秀








※このガイドは、取材や資料に基づいて作っていますが、ぼくたち ON THE TRIP の解釈も含まれています。専門家により諸説が異なる場合がありますが、真実は自らの旅で発見してください。

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