日本には約5000種類の植物があると言われており、箱根にはそのうちの2000種類ほどがある。さらに、学名などに箱根という名前がつく植物は30種類以上あり、世界中で箱根でしか見ることができない。葉っぱの裏側が表、表側が裏という珍しい植物イネ科の「ヒメノガリヤス」、茎がところどころ曲がっているキントキシロヨメナなどなど、そのうちの多くが金時山にも生えている。

山肌に目をやると、火山灰が積もった関東ローム層と富士山の噴火の跡も見える。黒い地層が噴火の跡。関東ローム層の土は雨が降ると滑りやすくなるので、気を付けよう。戦国時代、北条氏が箱根の山に城を作ったのは、道が滑りやすくなることを城の守りに活かすためだったとも言われているそうだ。

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