東京箱根間往復大学駅伝競走で、最も過酷なコースと言われるのが、小田原中継所から往路ゴールとなる芦ノ湖までを走る5区。20キロ以上にわたって、箱根の山を駆け上る。
圧倒的な走りでこの5区を制覇するだけでなく、チームを勢いづかせ、優勝をもたらすことができた選手だけが、「山の神」の称号を得る。
過去の歴史のなかで、山の神と呼ばれたのはわずか数名のみ。神がかった走りを見せた「山の神」がゴールテープを切った瞬間、芦ノ湖はいつも割れんばかりの歓声に包まれた。
東京箱根間往復大学駅伝競走と、芦ノ湖ランのゴールは同じ場所。大歓声をイメージして、自分にも拍手を送りながら、ゴールしてほしい。
ON THE TRIP 編集部
企画:志賀章人
文章:川内イオ
写真:本間寛
※このガイドは、取材や資料に基づいて作っていますが、ぼくたち ON THE TRIP の解釈も含まれています。専門家により諸説が異なる場合がありますが、真実は自らの旅で発見してください。