1929年、日本水産の前身である共同漁業㈱はトロール漁業基地を下関から戸畑へと移転、関連する施設も整備して同社の一大拠点となった。当時は遠洋トロール漁業基地として世界一といわれ、世界各国からも視察に訪れていた。海から獲れる様々な水産物は戸畑に住む人だけではなく、日本中の人々に供給された。

その中心的な存在だったビルが今も現存し、1階にあるニッスイパイオニア館は、創業から100年を超えるニッスイの歩みを未来に伝えている。『歴史展示室』や『船の展示室』など、様々なニッスイの歴史に触れる事ができる。ニッスイの志を受け継ぐ人々の精神的な拠り所として、そして湾内を行き交う船舶のランドマークタワーとしてニッスイ戸畑ビルは今日もある。

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