「大茶盛」とは奈良にある西大寺の伝統行事。鎌倉時代に当時はまだ薬として貴重なものだった抹茶を西大寺のお坊さんが近所の村人たちに振舞った。そのとき、お坊さんが「なんでもいいから家にある器を持ってきなさい」と言うと、村人たちはどんぶり茶碗や土鍋など、貧しいながら数少ない器を持って集まった。そして、その大きすぎる器に抹茶をいれて、みんなで仲良くまわし飲みをした。これが大茶盛のはじまりといわれている。その伝統は現在も受け継がれ、現在も「この部屋に描かれた茶碗と同じ」と言ってもよいぐらい大きな茶碗でまわし飲みをして、その精神を分かち合っている。この部屋に訪れたのも何かの縁。ぜひ、西大寺も訪れてみてほしい。

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