楠木立成(ロス・リアセイ)さん
1960年、プノンペン生まれ/神奈川県在住

1988 年、サイト2という難⺠キャンプで暮らしていた時、リアセイは思い出を本にまとめた。それは非常に深い意味を持っていた。難⺠キャンプの生活は苦楽を共にした場所で、たまに砲撃があると、皆そろって防空壕に逃げ込んだ。友達との思い出がたくさんある場所だった。

「この本をまとめたのは、故郷を離れた私たちがさまざまな感情を抱えながら暮らしていたからだ。キャンプで出会った仲間が自分の気持ちを表現できるように、互いに忘れないでいられるように、ひとりひとりの写真を貼った。

友人たちとは皆別れて違う国で暮らしているが、時々懐かしくなるとこの本を読み返すという。「この本を読むとたくさんの思い出がよみがえる」とリアセイは語った。リアセイは世界各地にいる旧友を訪ねて再会した。

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