みなさん、ようこそトロッコ列車の旅にお越しくださいました。ここからは車窓から見える景色を楽しみながら、旅のガイドをお聞きください。

さて、ここで1つ質問です。あなたはこの列車に乗り込むまでに、どんな音やにおいがしたか、覚えているでしょうか? トロッコ列車に揺られる感触も、普通の電車とは少し違っているはずです。

トロッコ列車は「ガシャン」という大きな音や振動とともに動きはじめ、速度が上がるにつれて駆動する音も変化します。その音の正体は列車の心臓部であるエンジン。エンジンのある車両が残りの車両を突き動かしているため、発進時や停車時に大きな振動が発生するのです。

トロッコの語源は英語の「Truck」。トロッコ列車の元は荷物を運ぶ貨物列車。つまり、あなたは貨物列車の台車の上に乗っているのです。ぜひ、ガタンゴトンと揺られる乗り心地から、そのルーツを感じてほしいと思います。

ところで、この旅の見どころである保津峡、保津川は遥か昔から、とある重要な「何か」を運んでいました。それは京の都にとって重要なもの。それは一体、何だったのでしょうか。

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