この壁の矢印は何を指しているのでしょうか。
実は、渋谷区の一時避難場所です。「青山学院大学」と言っても伝わらないその位置、その方角を、外国人をふくめた渋谷の来訪者に知ってもらうために描かれているのです。
壁を持って言葉の壁を超える。それもグラフティと呼ばれるストリートアートで危機管理をする。それを許容する世界観が渋谷らしいと思いませんか。もともとグラフティの文化があった渋谷ですが、グラフティはスプレーを武器にしたストリートファイト。誰がいちばんうまいのかを競い合う喧嘩であり、リスペクトを持って自分よりうまい絵の上に自分の絵は描かない。渋谷のあちこちで見られるグラフティ、その裏側には無数のドラマが隠されていることでしょう。
この矢印を描いたのはギャグマンガ家として知られる「しりあがり寿」。「いつも歩いてる場所が自分にとってちょっと特別な場所になるのがウレシイ。 皆さんにとってもあの場所にあの矢印があってウレシイとなるとさらに自分ウレシイ」という言葉を残しています。渋谷の壁にはこのプロジェクトで描かれた矢印もあちこちにあります。そして、現在も増え続けています。
日本のバンクシーはきっと渋谷からあらわれる。