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伊勢神宮(内宮)

日本人とは何かを思い出す

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日本人とは何かを思い出す

ここは心のふるさとか
 そぞろ詣れば旅ごころ
  うたた童にかへるかな

作家・吉川英治が伊勢神宮で残した言葉である。「心のふるさと」とは、もはや伊勢の代名詞。しかし、吉川英治の出身は横浜だ。伊勢神宮を訪れる人のほとんどが故郷は別の場所にあり、幼い頃の記憶がよみがえることも少ないはずだ。

では、なぜ伊勢が日本人の「心のふるさと」なのか。伊勢神宮でのお参りを通して「日本人とは何かを思い出す旅」をご紹介したい。

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日本人とは何かを思い出す
伊勢神宮


伊勢神宮のなにが特別なのだろう?


知っていますか?

伊勢神宮では1年に1500回もの「お祭り」がおこなわれていることを。

単純計算でも1日に4回のお祭りがあることになりますが、その約半数を占めるのが「日毎朝夕大御饌祭」。毎日、朝と夕方に、神様のためのお食事(=御饌)を調えるお祭りです。

それは、お神輿を担いで「ワッショイ!」するようなお祭りではありません。


毎朝、夜が明けはじめるころに伊勢神宮の外宮から「一本の煙」が立ちのぼります。それは、ご飯を蒸すためにかまどを焚いている煙なのですが、その火種はなんと、神職の方たちが「あの木と木をこすりあわせる古来の方法」で聖なる火を起こしているのです。

しかも、このお祭りは1500年前から一日として絶やすことなく続けられています。逆に言えば、一揆がおきた日も、空襲にあった日も、伊勢湾台風に襲われた日も、一日たりとも欠かしたことがないのです。

なぜ、そこまでしてお祭りするのか。一体、何を祈っているのか。このガイドでは、その物語を紐解いていきたいと思っています。


1ヶ月間、通い続けて心に残った3つのシーン


伊勢神宮には数年前に「なんとなく」お参りに来たことがありましたが、ぼくは、はじめに紹介したようなことすら、何も知りませんでした。

でも、神宮司庁の神職の方たちや、三重県庁、伊勢市役所の方たち。そして、旅を通して出会うことができた「伊勢の先生」と一緒に伊勢神宮を歩くことで「なんとなく」ではわからなかった伊勢神宮の本当の意味、その一端を学ぶことができました。



先生たちが惜しみなく分け与えてくれた知識はあまりに深淵でまだまだ底が知れません。ぼくは、これからも伊勢を訪れた際には必ず先生に会いにいきたい。そして、お話の続きを聞かせてもらいたい。そんな最高の先生たちと出会えたことも ON THE TRIP の旅の宝物です。

とにかく、さまざまな方にお話を聞かせてもらいながら、バスを伊勢に停めて1ヶ月ほど伊勢神宮に通いました。そんな日々の記憶の中で、ぼくには3つの印象的なシーンがあります。


まずひとつめは「五十鈴川の清らかな流れ」

神社にはふつう「手水舎」があって柄杓を使って手や口をすすぎますが、伊勢神宮の中には五十鈴川の川べりがあります。もちろん手水舎もあるのですが、手水舎が作られたのは明治時代。1500年以上の歴史を持つ伊勢神宮からすれば、つい最近の話です。

では、古来の日本人はどのようにして身を清めていたのか。その答えが「五十鈴川」。清流に身をひたすことで穢れを落としていたのです。実際に五十鈴川に手をつけてみると、川の流れがさらさらと手のひらをなでるように洗い流してくれます。ややこしい作法は抜きにして、川の流れにて手をさらすだけで、すっきりと清らかな気持ちになれるのです。

その川の流れによる触感が、印象的なシーンのひとつです。


ふたつめは「風日祈宮で清らかに祈る人」

風日祈宮は内宮のはずれに位置していて、森を抜けて橋を渡り、再び森を抜けた先にあります。その最後の森を抜けたとき、突然、パッと視界がひらける瞬間があるのですが、そのとき、まるで映画のワンシーンのように「風日祈宮で祈る人の姿」が目に映りこむのです。

ある朝の風日祈宮では、女性がひとり、自然に祈っている姿が見えました。一生懸命にというよりは、あくまでも自然体。その祈る姿がとても清らかで、美しかったのです。

「人が祈る姿というのはこんなにも美しいものなのか」と、驚かされると同時に「自分はあの人のように美しく祈ることができているのだろうか」と見つめなおす機会を与えてくれたような、そんな印象的なシーンでした。


最後のひとつは「黒田清子さんの清らかな風」

このことについてはガイドの「あとがき」で書いたので、ぜひガイドを最後まで読んでもらえたらうれしいです。


伊勢神宮のガイドを茅原実里さんの声で


全体に「清らかさ」が流れるようなガイドでありたい。そう思っていました。思い浮かんだのは憧れの声優さんの声でした。

涼しいようで、品があって、凛があって、五十鈴川のように透き通った声。「清い」の語源は「気がよい」であると今回の取材を通して教わったのですが、ぼくにとって茅原実里さんの声が「清らかな声」でした。


茅原実里さんといえば「涼宮ハルヒの憂鬱」の長門有希の声で知られていますが、ぼくにとっては「境界の彼方」の名瀬美月。声の余韻が心地よくて、思わず耳をすませたくなるような声なのです。

ぼくたちがお願いするには分不相応なほど有名な声優さんですが、依頼に真剣に耳を傾けてくださって、ありがたくもナレーションを吹き込んでくださいました。

伊勢神宮のガイドには聞き慣れない言葉が含まれていたり、文字数自体も長めになるのですが、茅原さんの声のおかげで、ずっと聞いていたくなるようなガイドになりました。


ちなみに、音声があるのは原稿の半分です。それだけでもガイドが成立するようになっているからですが、実は、さらにページをめくることで、さらに奥深い伊勢神宮の物語を読むこともできます。参拝が終わって家に帰ってからでも構いません。ぜひ、音声の続きも読んでみてほしい。耳で、目で、そして、旅の五感で。あわせて、旅の体験をふくらませてほしいと思います。

伊勢神宮のガイドは外宮編と内宮編の二本立て。お参りはよく外宮からといわれますが、外宮編は「無料」で公開しています。ぜひ、お試しに外宮からお参りしてみてはいかがでしょうか。


実は、Android ユーザーのために「Web版」も作成しています。

外宮編:https://on-the-trip.net/spots/186/purchase?locale=ja

内宮編:https://on-the-trip.net/spots/187/purchase?locale=ja

しかし、Web版はまだまだプロトタイプ。伊勢神宮のガイドは、ぜひ、iPhoneでアプリをダウンロードして使ってもらえるとうれしいです。



ON THE TRIP. ぼくたちの旅はつづく。

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