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瀬戸内備讃諸島
海を渡るたび、石が軌跡を語り出す
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海を渡るたび、石が軌跡を語り出す
このガイドは、瀬戸内の島々をめぐりながら、石とともに歩んできた人々の物語をひもとく旅です。
岡山県と香川県のあいだに広がる備讃諸島。その花崗岩と石切りの技術は、長きにわたって日本の建築を支えてきました。たとえば、大坂城の石垣、明治以降は日本銀行本館、東京駅、五条大橋など、さまざまな建造物にも使われました。
なぜ、これほど採石が盛んに行われたのでしょうか。理由は海にあります。島の人たちから見れば、海は全国各地へとつながる道のようなものでした。山から切り出された石は、浜へ下ろされ、船に積まれ、瀬戸内を越えて全国へと運ばれていったのです。
島々に残る石の風景に耳を澄ませば、それはただの景観ではなく、人々の暮らしの記憶が浮かび上がってきます。
この旅を通して──石がつないできた海と人との関係を、新たなまなざしで感じてみてください。
※本音声ガイドは、日本遺産「知ってる!? 悠久の時が流れる石の島」に関連する文化財や物語を紹介するものです。