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富士山九合目 万年雪山荘

なぜ人は富士山に ご来光を見に行くのか。

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なぜ人は富士山に ご来光を見に行くのか。

──夜を越えて、光に会いに行く。

いま、あなたは富士山の九合目にいます。
標高は、およそ三千五百メートル。空気は薄く、風は冷たい。外は、深い夜に包まれています。
この山小屋で少しだけ体を休め、まだ夜が明ける前に出発する。そして山頂で朝日を迎える。目的は、ただひとつ。ご来光。富士山の頂で迎える朝日です。
けれど、少し考えてみてください。なぜ人は、夜中に起きてまで、寒い山道を歩いてまで、山頂で朝日を見ようとするのでしょうか。
その理由は、とても古いところにあります。
昔の人たちは、富士山の頂で昇る朝日を「御来迎(ごらいごう)」と呼びました。来迎とは、仏教の言葉です。極楽の世界から仏が姿を現す瞬間のこと。
富士山の頂で昇る光は、ただの太陽ではありませんでした。それは、神や仏が現れる瞬間だと考えられていたのです。
このガイドでは、なぜ人は富士山でご来光を見に行くのか。その理由を、千年以上続く信仰の歴史とともにたどっていきます。

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