兄:ここでは、マインドフルネスイーティングをしてほしいと思います。ナビゲーターは両足院の伊藤東凌さん。オリーブの植物で実施するプランツメディテーションも担当してもらっています。

弟:この体験を始めてしたときはびっくりしました。ぜひ、体験ください。


<オリーブのあめ玉編>

伊藤:こんにちは。両足院で副住職をしながら、InTripという瞑想アプリでナビゲーターをしています、伊藤東凌と申します。

ここから、7分間かけてゆっくりとひと粒のあめ玉を舐める体験をしてほしいと思います。この飴玉は、小豆島でつくられたオリーブオイルを練り込んでつくられたものです。瞑想は、あぐらで座り静かに行うものというイメージがあるかもしれませんが、どこでもいつでもできるのです。たとえば、掃除をしているときは掃除のことだけに。歩くときは、歩くことだけに集中。その瞬間に一つのことに意識を向けることでマインドフルネスを体験できます。

ここではあめ玉を舐めること、ただそれ一点だけに集中してみたいと思います。
ただ、舐めるだけではありません。
まるで生まれて初めてあめ玉を発見したような心持ちを持ってください。
食べる前にまず、触ってみます。
初めて見るつもりで観察します。指で掴むその感触はどうですか?
どんな色でしょうか。表面の感触はどうですか?
まずはしばらく観察しましょう。

さて、観察をしたら、実際に口に運びます。
袋を開けて口に運ぶ時に、身体が反応して唾液が出ることを感じますか。
ここからは、口の中に入れながら、質問をしていきます。
どのくらいの大きさですか?
香りはしますか?
ゆっくりと舌で回してみましょう。
舌触りはどうでしょうか?
ゆっくりと感じながらおよそ7分間、あめ玉のことに意識を向けてください。

どうでしたか。
おそらく、ここまであめ玉に意識を向けて舐めた人はそういないのではないでしょうか。
食べるという普段当たり前の行為も、すこし時間をかけるだけで新しい視点がもてたのではないでしょうか。いろいろな気づきがあったと思います。
小さなことでも観察して、気づきを多くできると日常にある幸せを感じられるのです。
これを機に、ゆっくりとご飯を食べる時間を定期的に持ってみてください。

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