この駐車場から5分ほど下っていくと、自然が創り出した造形美「通天橋」に出会うことができます。さっそく遊歩道を進んで行きましょう。

途中に看板があらわれたときには、ぜひご注目ください。看板のある場所から見られる風景は「天上界」と呼ばれ、日本海の荒波によって創り出された光景です。とくに、観音岩と呼ばれる奇岩に夕日が沈む風景はローソクに火が灯ったように見えることから「ローソク岩」とも呼ばれています。

通天橋の前に着いたときには、次のことを思い出してください。通天橋は波にえぐられて作られた洞窟の奥の部分が地滑りによって崩れた結果、入り口部分だけが残り、このような地形が生み出されました。赤と黒の地層は玄武岩で構成されており、何度も火山が噴火したことによって溶岩が流れ出し堆積したものです。赤い部分は空気に触れて酸化していることから赤と黒の地層で一回の噴火によるものだと数えることができます。また、黄色く見える地層は粗面岩と呼ばれる溶岩が後から入り込んで層になったものです。

なお、通天橋の左側に点在する小島は、通天橋の天井部分が崩れ落ちて離れ島になったものです。目の前の通天橋も、いつかは崩れ落ちて離れ島のようになってしまうことでしょう。だからこそ、この風景は貴重なものとなっているのです。

Next Contents

Select language