「天孫降臨」神話の地

はるか昔、太陽の神・天照大御神(アマテラスオオミカミ)は、孫である瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)に地上界を治めるよう伝えた。そして、瓊瓊杵尊は三種の神器と、稲穂を手に、お供の神々を従えて地上に降り立った。

「天」の神の「孫」が地上に「降臨」した。これが、霧島を舞台とする「天孫降臨(てんそんこうりん)」の神話である。そしてこの神話が、日本の建国に繋がっていく物語なのである。

瓊瓊杵尊は、はじめて地上に降り立った神様として伝わる。降臨の地となったのが、「高千穂(たかちほ)」だ。霧島神宮には、この瓊瓊杵尊とその子孫が祀(まつ)られている。

霧島には、大小20以上の火山がひしめき合う。霧に浮かぶ島、険しい山並みと巨大な火口湖、立ち上る噴煙。見る者を圧倒するこんな風景から、人々は「ここは神々の世界に違いない」と感じ、神話の舞台としたのかもしれない。

地上に降りた瓊瓊杵尊は、この霧島を見て何を感じたのだろうか。そんなことを想像しながら、先へと進もう。



写真1枚目:社務所前にある神聖降臨之碑
写真2枚目:碑の近くにある招霊木(オガタマノキ)
写真3枚目:本殿への参道

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