火山とのつながりを感じながら

展望所からは、山麓(さんろく)に広がる風景を臨むことができる。遠くには、大昔の巨大噴火によってできた海、錦江湾(きんこうわん)と、今も噴煙を上げる桜島が見えるだろう。

錦江湾には700種類以上もの魚がいる。そして、約70頭ものイルカが棲んでいる。
霧島に降った雨は、川や地下水となって海へと注がれる。その水には火山の成分が含まれ、それが栄養となって海藻(かいそう)が育ち、豊かな海を作り出す。たくさんの魚を食べるイルカは、たくさんの魚がいる場所でしか暮らせない。あなたが見ている錦江湾は、そんな生態系で成り立っている。

そして、豊かな海だから、美味しい魚がたくさんとれる。霧島の恵みは、山から海へ、そして人々の暮らしへと繋がっていく。昨日の食卓に上がった焼き魚も、霧島の恵みと言えるかもしれないのだ。



写真1枚目:境内にある展望台から桜島を望む

Next Contents

Select language