一里塚を過ぎたあたりの「道標 08/22」の近くに、よく見ると「遠州」と書かれた石があります。うっすらとしか見えないので、気づかずに通り過ぎてしまう人がほとんどです。

遠州は今の静岡県です。遠州から熊野三山を目指して馬越峠に差し掛かったときにここで休憩をしたのでしょうか?

どうしてこの文字を刻んだのかはわかりませんが、二百年近くの間、旅人の足で踏みつけられても判読できるほどに残っていることから相当深く刻み込んだのでしょう。文字を刻むのには半日以上はかかった可能性もあります。どういう目的で、どのような人が刻んだのかを想像するのも楽しいですね。


Next Contents

Select language