馬越峠の麓にある馬越公園は桜やツツジの名所として知られ、尾鷲市街が一望できる見晴らしの良い場所です。
近くには役行者が開いたとされる馬越不動があります。入り口には行者堂が建っており、横の鳥居をくぐって脇道を100メートルほど進んだところに不動滝があります。周辺には不動明王像を祀る祠が並んでいます。
馬越峠の石畳道を踏みしめながらここまで歩いてくると、昔の旅人がどのような気持ちで熊野三山を目指したのかが少しわかったような気がしませんか? 旅人は険しい道を越えながら、観音様や石仏にお祈りをすることによって苦しみから逃れ、願いが叶うと信じて歩いたことでしょう。
みなさんは、馬越峠を歩き、どのようなことを思い浮かべましたか。旅の途中で、この音声を聞いたときのことを、思い出してみてください。そのとき、どんな光景が浮かぶでしょうか。