開発。それは、まっさらな状態から新たなものを創り上げることなのでしょうか。

この場所には、かつて偉人たちが寄付をして建てられた白いタワーがありました。しかし、時が経つにつれて注目されなくなり、その存在は薄れていきました。この問題に着目したのがリアム・ギリックです。

リアムは人間の多様性に関心を持つ作家です。彼は、このまちの多様性のシンボルになることを願って、色鮮やかな多面体のタワーを創りました。それも、白い塔を残したまま周りを覆うようにして創り上げたのです。

ぜひ地下にも降りてみてください。かつての白いタワーの上層部には太陽光発電の原点ともいえるような装置があり、太陽のエネルギーを通じて地下にある植物が育っています。その現代に通ずるサステナブルな構造にリアムは共感したといいます。その姿が今も残されているのです。

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