佐渡出身のトップヘアメイクアップアーティストと世界的な写真家によるポートレイト写真展です。佐渡で暮らす人たちに「モデルになりませんか?」と声をかけ、ヘアメイクをして、その人らしい場所で写真を撮りました。鏡に写った姿をとらえている点もユニークです。

写真のひとつに、佐渡出身である作者の母親が含まれています。88歳になる母親は息子にはじめてメイクをしてもらい、「恥ずかしい」と照れながらも美しくなり、自宅の前で写真を撮ったといいます。一枚一枚にそうしたドラマが宿っているのでしょう。

タイトルにある「かたちびと」とは、日本の古い言葉で「美しいひと」という意味があります。「化粧」の語源が「けわい」であり、「気配」と同じであることからも、その人の内面や目に見えない気配から、美しさと何か、感じ取ってほしいと思います。

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