作者は海や川などの水の近くで制作できる場所を探していました。そのとき、この集落を通りかかり、レストランでお茶を飲んでいると、偶然にも顔を出したオーナーと話が弾み、「ぜひこの集落で作品を作り、このレストランにも飾ってほしい」と歓迎されました。

この虫崎という集落には、水のように柔軟に受け入れる風土があります。たとえば、「虫崎100人盆踊り」。人口が20人にも満たない集落で、「このままでは集落自体が消滅してしまうかもしれない」と、集落の人だけで行っていた盆踊りを、より多くの人たちが楽しめるイベントに変えました。その結果、100人以上の人が訪れ、大成功を収めました。

作者もまた虫崎の人たちに受け入れられ、作品を制作することになりました。その制作方法は独特で、作者は海に入って、海水に自然の墨を流し、その模様を和紙ですくい取ります。筆も使わず、その土地を描き取るのです。

作品は「虫崎倉庫」とレストラン「メレパレカイコ」にあります。
※レストランの作品はレストランの営業時間に準じます。

Next Contents

Select language