DOMMUNE Presents「LANDSCAPE MUZAK」PROJECT SADO♯3
能を大成させた世阿弥は、やがて将軍の怒りにふれ、佐渡に流されました。佐渡に着いた世阿弥は、いくつかのお寺で暮らしていたことがわかっていますが、その後の消息は不明です。一説には佐渡を出て、娘夫婦のもとに身を寄せたとも伝えられています。能が盛んんなことで知られる佐渡ですが、能を教えたのは世阿弥かといえば定かではなく、金山関係で奉行所に派遣された人物が広めたとも言われています。
そのルーツは分かりませんが、能が根付いた佐渡では各地に能舞台が残されています。そこには舞台装置としての様々な工夫が施されています。たとえば、音が反響しやすいように舞台の背面に固い木を板として立てることもそのひとつです。そのような文化に注目して、パフォーマンスアートや、その映像、能舞台自体を楽器に見立てた展示がこの作品です。