あなたも船の窓から目にしたかもしれません。このあたりには津神神社があり、近くには灯台もあります。津神神社は航海安全の神様を祀っており、この神社や灯台を目印にして、船は両津に向けて舵を切って進んでいきます。

しかし、船からだけではなく、実際にこの町を歩いてみると、さらなる発見があることでしょう。たとえば、「大川屋外版画美術館」と呼ばれる版画群。地元の人たちによる版画作品が家々の壁に飾られており、町全体が美術館のようになっています。これには佐渡出身の版画家である高橋信一さんの影響が大きいといいます。彼の作品がそうであるように、大川にある版画は、地元の自然や生活を題材にしています。

集落を歩いてみると、それぞれの作品が、この地域の歴史や文化を語りかけてくれるようです。きっと、この芸術祭の原点であるかのような佐渡の文化や歴史が感じられることでしょう。

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