中世とは平安時代の終わりから安土桃山時代までの幅広い時代を指しています。この行列には歴史上の人物だけではなく、働く女性たちの姿も加わっています。

たとえば、頭の上に薪や炭を乗せて売り歩く大原女。彼女たちは昭和の時代になっても存在していたといいます。頭上に30キロにもなる木を載せて売り歩き、後ろから急に「おくれやす」と言われても急に振り返ることはできません。そのことから自然とやんわりとした動作になり、気品があるように感じられたといいます。はたして、この時代の女性たちはどのような暮らしをしていたのでしょうか。

江戸時代の行列にも女性たちの列がありましたが、時代祭が始まった当初、祭りに参加できるのは男性のみでした。しかし、時代の移り変わりの中で女性も参加するようになり、現代では華やかな衣装に身を包む女性の行列のほうが人々の注目を集めているといえるかもしれません。

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