伊勢から熊野三山までの伊勢路は救いを求める観音信仰の道でした。

不治の病にかかった人、家族に悩みを抱えた人、あるいは国もとを追い出された人。様々な思いをもって巡礼しましたが、熊野の観音様が救ってくれると信じて峠を越えました。

民謡・尾鷲節に「ままになるならあの八鬼山を鍬でならして通わせる」と歌われるように西国一の難所といわれた八鬼山越えの全長は八鬼山登り口から三木里登り口まで6キロあまり。標高522メートルの九木峠と標高627メートルの三木峠の二つの峠越えをしますので高低差は600メートルを越えます。

このあたりに1/63の道標が見えますが、ここが登り口です。この道標は100メートルごとにあり、九木峠が21/63、三木峠が37/63です。この道標は距離の目安になりますし、ケガをして助けを呼ぶ際の目印にもなる大切な道標です。

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