八鬼山越えでは二つの峠を越えます。その一つが九木峠で道は九鬼方面と三木里方面に分かれます。峠の片隅には石の道標が立てられていますが、今回は三木里方面に向かいます。

1959年に紀勢本線が開通するまでは、この険しい道が生活道路でした。九鬼の人々や郵便屋さんは毎日のようにこの道を尾鷲市街や三木里まで行き来しました。九鬼の街は天然の良港でブリ漁が盛んでした。ブリが獲れると山道を通って八鬼山三宝荒神堂にお供えして豊漁感謝をしました。それでは八鬼山三宝荒神堂に行きましょう。