急坂を下りると三木里が眺望できる小さな広場に出てきました。いま東屋が立っているところがかつての十五郎茶屋があった場所です。今は茶屋の基礎の石だけが残っています。茶屋の主人の名前から十五郎茶屋といわれました。

十五郎茶屋を描いた昔の絵図にはかつての茶屋の様子が描かれています。茶屋の前にはひもでつながれた猿と、その猿に餌を与えようとする旅人の姿、茶屋でキセルたばこをふかしながら休憩する旅人の姿が描かれています。静岡県の旅人の日記にも「三十八町目に茶屋あり休む。猿一匹あり」と書かれていますので茶屋のマスコットとして飼われていたものだと思われます。

また茶屋には「いり日があたるミツバツツジの下」に財宝が埋められているという言い伝えがあり財宝探しも行われましたが出てこなかったそうです。

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