「敵は本能寺にあり!」

それはまさに青天の霹靂でございました。
玉姫様のお父上・明智光秀様が突如、主君・信長公に反旗を翻し、京都・本能寺にて信長公の首を討ち取られたのです。

玉姫様は、一夜にして裏切り者の娘となり、夫の忠興様は苦悩されつつも、光秀様にお味方せず、信長公の喪に服されました。
私共、明智家から仕えてきた侍従もみな、命の保証はなく慌てふためいておりました。

姫様は、主君の仇を打たんとする羽柴秀吉殿や武将達から追われる身となり、忠興様は、姫様をなんとか逃がそうと、山奥の僻地に隠すことにされました。

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