〜XXXX年X月X日〜

「御手洗」という名前の由来は何なのでしょう。実は、この井戸にまつわるいくつかの伝説があります。

最も古い伝説は、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)という神様が体を洗った島であることから「身洗いの島」となり、それが「みたらい」に変化したという説。それから、神武天皇や神功皇后がこの地に立ち寄って手を洗ったことから「御手洗」と呼ぶようになったという説もあります。そしてもうひとつ、京の都で活躍していた菅原道真が太宰府に左遷されたとき、この地に立ち寄って手を洗ったことから御手洗と呼ぶようになったという説です。

どちらも共通しているのは、神様のような恐れ多い人たちが、この水で体や手を洗ったという話です。これらの伝説が本当かどうかは分かりません。しかし、どうしてこのような伝説が語り継がれてきたのでしょう。

人は水がない場所に住むことができません。でも、この場所には貴重な水が湧いています。人は、このような伝説を語り継いでまで、この水を汚さないように守りたかった。そんな大切な水だったと言えるのかもしれません。

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