〜1937年11月21日〜

時代は変わって、昭和のこの日、ここに芝居小屋が建てられました。建てたのは当時の町長で、母親が「おトメさん」と呼ばれていたことから、乙女座と名付けられました。もともと造船所として使われていた土地があり、それがのちに旅芸人が芝居をしたり、地元の人たちがお祭りをする広場となっていました。それを見た町長がポケットマネーを使って築いたといいます。

その後、映画館としても使われ、定員は232名。お客さんはいっぱいで映画を管理する技師はトイレも瓶で済ますほど忙しく、夜遅くまで上映して繁盛したといいます。しかし、時代の変化に抗えず、やがて廃業。いつしかミカンを仕分けする場所になり、ついに空き家になっていたところを平成になって復元されました。

映画といえば、御手洗の古い町並みや瀬戸内海の風景は多くのドラマやアニメ作品のロケ地になっており、テレビCMのロケ地となった洋館も残っているのでぜひ探してみてください。

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