この日、御手洗の港の整備が終わり、御手洗の港町としての歴史がはじまります。
この神社は、御手洗でいちばん古い神社であり、港が誕生した当初から祀られてきたといわれます。御手洗で潮待ちや風待ちをする人たちは、この神社で航海の安全と順風を祈り、商売繁盛を願ったことでしょう。
鳥居は御手洗にやってくる船を出迎えるように海を向いて建てられています。みなさんも鳥居の先から海をのぞいてみてください。そこには石畳の階段のようなものがあります。これは江戸時代の船着場で、こうして段差にすることで潮の満ち引きにあわせて舟をつけやすくしていました。この場所から人が上陸したり、荷物を積み下ろししていたこともあり、ここが御手洗の玄関口となり、この場所を中心に御手洗の繁華街が広がっていくことになりました。
港が完成したその日はどんな賑わいだったのでしょう。想像をふくらませてみてください。