二ノ鳥居をくぐり、広い参道を進むと参道広場に出る。広場には「あげまき結び」という特殊な形のしめ縄が結ばれている。枚岡神社の主祭神は「アメノコヤネノミコト」と言い、神事を司る神様。しめ縄を用いた神話に深い関りを持つ神様でもある。
そんな神様にちなんで枚岡神社では、毎年 12月にしめ縄を新しく掛け替える「しめかけ神事」という祭りがある。別名を「お笑い神事」と言い、はじめに宮司が「アッハッハ」と大声で笑い、参拝者も続く。これを3回繰り返し、さらにその後、参拝者とともに思い思いに20分間笑い続けるのだ。1年の災難ごとを笑い飛ばし、福を招くために全国から多くの人が参加する。
これは岩戸の中に隠れてしまったアマテラスオオミカミが、アメノコヤネノミコトの神事と神々の笑いによって再び世に戻り、暗闇の世界に光が戻った喜びを再現した神事として太古から行われている。このことからアメノコヤネノミコトは日本で初めて神事を行った、神事を司る神となったのだ。