会場は連日満員の大行列で、1日の来場者が80万人を超える日もあったEXPO’70。大混雑の会場で迷子の数は4万8000人にも達しました。そんな子供たちを救ったのがミノルタが開発した夢のシステムです。
子どもたちは会場に到着すると、まず発券機を押して、このワッペンを受け取ります。デザインは4種類あり、どれが出てくるかはランダム。それだけでも楽しい仕掛けです。ワッペンは2つに分かれるようになっており、片方は子どもの胸に、もう片方は親が保管。これだけで、もう安心です。
迷子になった子どもをホステスが見つけると、最寄りの案内所でワッペンの番号をコンピュータに登録。一方、親も別の案内所で同じ番号を伝えると、コンピュータが瞬時に照合し、お互いの居場所がわかる仕組みになっていました。さらに、そこには夢のテレビ電話も設置されており、親子は画面越しに対面することができました。
このワッペンの仕組みは、1990年の大阪花博でも応用された優れもの。時代を先取りした、まさに未来の迷子対策でした。