NHKの大河ドラマといえば、どんな作品が思い浮かぶでしょうか。その記念すべき第一作目は、井伊直弼を題材とした「花の生涯」舟橋聖一が描いた原作小説は井伊直弼の人物像を塗り替えた作品として知られています。その前半の主舞台はここ埋木舎となります。
このガイドでご紹介したエピソードも含め、どれが正しいというわけではありません。しかし、少なくとも埋木舎に残されている直弼の痕跡は文化人であり、平和と家族を愛した人柄です。実は、この祠も側室の静との間に生まれてくる娘、弥千代の無事の出産を祈り、直弼が作らせたものなのです。
あなたは今、井伊直弼にどんな人物像を見出しているでしょうか。もしも、これまで抱いていた直弼のイメージが変わっていたのなら、最初に手にした「花」をこの場所に手向けてみてください。