自己紹介をお願いします。
アーティストの本山ゆかりです。普段は絵とか絵画っていうものがどのように成立しているのかとか、鑑賞者と作品の間でどのようなことが起きているのかということについて考えながら制作をしています。
鑑賞者にどこを特に見てほしいですか。
はい、そうですね。目の前にある作品というか、ものが一体どういう状態になっているかを細部までよく観察するように観賞してもらえるとうれしいです。
本作品の制作に至った理由、経緯を教えてください。
普段の生活の中で絵がついているものって本当にたくさんいろんな種類あると思うんですけど。 どういうところに絵が存在していて、どのような状態になっているのかっていうのにすごく興味があるところから、この作品を作ることになりました。
作品を通じて伝えたいことはありますか。
自分が概念としてはよく知ってるなと思えるものってこの世にいっぱいあると思うんですけど、そういうものもなんか目の前にすると、想像と違うなっていう部分が見つかることってよくあると思ってて。そういうことが暮らしを豊かにすると思っているので、その気持ちにこの作品を見たときにもなってほしいですし、そういうことがあるっていうことを再認識してもらえたらいいかなと思っています。
制作の上でのこだわり、工夫点を教えてください。
なんかこの展示室って結構特殊で、鑑賞者が作品の近くまで寄っていけなかったり、ガラス越しに見るっていう閉ざされた空間に作品があるっていう状態が結構気になっていて、そういった空間の中でいかにものを新しく自然に存在させるかっていう部分はこだわってます。
本作品における絵とは何ですか。
今回は普通に呼ばれている絵みたいなものが実際には描かれていないんですけど、絵が閉じられるっていうことにすごく興味があって、それを想像するための作品として作っています。
[Gallery 1]
“Flag (White)”
fabric, string, pole
2025
[Gallery 4]
“Flag (Green)”
fabric, string, pole
2025